30歳という区切りの年に地元へとUターン
大学卒業後、神奈川県のカーディーラーで自動車販売の仕事に就きました。年々地元の岩手に戻りたいという思いが強くなる中、30歳という区切りの年に転職を決意しました。自動車にも多く使用されているねじなどの部品がどのように作られているのかに興味を持ったこと、そして、営業という立場でも製品の設計段階から関わることのできる点に魅力を感じたことが、リネックスへの入社の動機です。
自動車販売という個人を相手にする仕事と、法人であるカスタマーを相手にするリネックスの仕事との間に多少の戸惑いはあったものの、座学や工場見学を通しての研修、実務の中で学びながら、商品に対する知識と営業担当としての経験を蓄積することができました。2023年に所長に就任し、社員の声や思いを大切にしながら、より良い営業所づくりをめざし努力を続けています。
カスタマーとのつなぎ役としての役割を全うするために
入社して初めに感じたのは、とても明るい人が多いということです。花巻営業所の社員は20代から50代までと年齢はさまざまですが、仕事の話以外にも、週末の予定や趣味の話、最近のテレビドラマや音楽の話題などで、休憩時間はよく盛り上がります。また、東北エリアの営業所メンバーとともにゴルフを楽しむこともあり、ゴルフを企画すれば遠くからでもみんな集まる、そんなチームワークの良さも社風の一つかもしれません。
また、想像していた以上に人と関わることの多い仕事だとも感じました。カスタマーからは注文や相談が頻繁に寄せられ、その都度最適なサプライヤーへ依頼し、社内の担当部署と協力して問題解決につなげます。その際私が大切にしてきたのは、自分が十分に納得してからお客さまへフィードバックするということ。そうすることで、カスタマーとのつなぎ役としての自分の役割を全うできるのではないかと考えています。
信頼関係の構築と仕事のやりがいの好循環を
私たち営業にとって、カスタマーから頼りにされることが何よりのやりがいです。見積り依頼や、急な注文依頼の際には、まず初めに当社と連絡を取るというカスタマーが多いのは、私たちへの信頼の証の一つかもしれません。「明日までにほしい」といった短納期での注文や品質面での各種ご要望など、カスタマーのニーズは多様化の一途をたどっており、一筋縄ではいかない案件もあります。しかしそれは、当社への期待の現れでもあります。知恵を出し合い要求をクリアし続けることで信頼関係は築かれ、やりがいとなる、そんな好循環が生まれるのだと思います。
大切なのは、お客さまの立場に立ち、「どうにかしよう!」という気持ちで高い対応力を発揮することです。「注文のねじがなければ、明日予定していた製造がストップし、現場は本当に困るだろう」というように、一本のねじ、一つの部品の先にあるカスタマーの仕事を想像すれば、どんな要求もけっして蔑ろにはできない、私はそう考えています。